深層学習で修了しました

好きなこと、楽しく研究しよう

研究するなら楽しいのが大切だよ。だから自分の好きなテーマで研究して、やりたいことやったもん勝ちの気持ちを持っていこう。

 こんにちは。記事を読んで下さってありがとうございます。@wakadori_Mk2と申します。この記事はNitech Masterを修了したてで社会人1年目の私が書いています。研究が楽しいという気持ちを記録するための備忘録です。また、技術的な話を最後に載せてます。特にこれから研究室配属される学生さんや、深層学習の研究を一から始めたい人が対象になります。読んで面白いと思って頂けたら、ぜひシェアして下さい。

趣味と深層学習の出会い

 当時の趣味はゲーム、二次元、ニコ動、ミリタリー、Wikipedia。ひたすら家に帰って趣味の時間を確保するためだけに、講義の課題などをこなしていた。高校時代からそんな感じなので、可処分時間のほとんどを勉強ではなく趣味に注いでいたと思う。講義を受けるのは好きだったが、勉強を進んでやるほどではなかった。技術的な話としてはレポートで使ったLinuxLaTeXEmacsの使い方だけは上手くなった。

 深層学習との出会いはSIG2Dという同人サークル。好きな二次元と、なんか凄そうなパターン認識という物が活用されていることに感銘を受けた。私もぜひ二次元×技術的なことをやりたいと思った。するとどうやら深層学習(≒ディープラーニング)なる技術が存在するらしい。アニメショップでバイトして、きららフェスタ2016の待機列に並びながら深層学習の参考書を読んでいた。

未知なる研究の世界へ

 ちゃんと勉強してて良かった(マウント)。GPAが特段高かったわけではないけど、GPTが多かったことが有利に働いたようです。他の学科や系の講義も受けに行ってましたね。そのおかげで研究室配属は希望通り、院は推薦で受かりました。

 いざ配属されて深層学習のサーベイをしてみると、知らないことだらけで調べるほど面白いものが出てくる。MLP(多層パーセプトロン)やNN(ニューラルネットワーク)やらの勉強から始めたわけですが、この時期にVAEやGANの存在を知りました。これら画像生成技術が存在するなら、イラストと組み合わせた研究も出来るのではと考えました。

好きな物のために何でもやろう

 思い返すとイラストと深層学習の研究をするために何でもやらざるを得なかった。研究室では深層学習の研究が開始されるタイミングでした。関連研究サーベイ、ハードの整備、ソフト実装、何から何までこれから調べて使おうという時だった。

 NN界隈のサーベイをし、Ubuntuマシンを弄り、Pythonの勉強を始め、GANの実装を勉強してました。当然深層学習やりたい私は自分からその役を買って出てた記憶。研究室の方針もありサーバーを借りるという事はしなかったので、TFは難しそうでChainerに落ち着き、かと思ったらCUDAインストールでてんやわんやしてたり、UbuntuGUIが開かなくなったりsshで繋いでみたりと色々環境構築に苦戦してました。

 技術的なことは調べれば分かるのですが、新規提案手法を考えるのは時間がかかっていたと思う。自分の研究のウリを考えるわけですから、ほんとにわかりやすいのが良い。後から考えるとナイーブもナイーブな手法だなーと思うけど、研究なので効率は度外視ということで…。しかし、一度やることが決まってしまえば一心不乱に取り組むだけ。実装、実験、論文、実験、実験、実験…。波に乗っていて考えることは少なくなったと思う。

深層学習を仕事に活かしたい

 就活は第1,2,3志望に落ちて、第4志望に落ち着いたのが現状。対人スキルが足りないかなーという気持ち。二次元に沼り過ぎて三次元とアイコンタクトするのがしんどい。世界が全て二次元に見えると楽しいのに。二次元沼だけは人生ミスったなという気持ちがある。

 今の仕事、転職、フリーランス、色々やってみたいと思ってる。しかし、これまでの人生を振り返るとレポートやら研究やら何でも一人でやってきたなと思う。そのスタイルに近い仕事がフリーランスだと知った。それをやるにはまず自分の価値を高める必要があると思う。Git、Kaggle、AtCoder、LeetCode、Colaboratory等。ブログを書くのもその一つです。リソースを自分で持たなくて済むという意味でクラウドは凄く役立つと思ってて、特に機械学習に使えるColaboratoryはありがたい。現状ではメモはSimplenote、記法はMarkdown、マシンはChromebookに落ち着いています。

現在と今後

 今は割と楽しいかも。ただ機械学習エンジニアが私一人しか居なさそうだし、社内のシステムやソフトがレガシーなので時代に置いていかれそうなのが懸念事項。プライベートでなんとかキャッチアップするしかない。とりあえずTwitterで技術者の人をフォローしてる。ばんくし(@vaaaaanquish)さんのようになりたい。3年くらいで転職したいと思ってるので、画像生成技術のお仕事があったらぜひ紹介して頂きたいです。

 今後は機械学習をとりあえずやって行きたい。カントクさんの絵師AIを作って私だけの為のイラストを描いて貰うのが夢です。StyleGANが出てかなり良いところまで来てると思います。二次元が世に溢れる時代は近い。

技術的な話:Google Colaboratoryはどこでも使える

 10分で動かすGAN on Google Colaboratory - Qiitaに書いたんですが、サーバーを買うお金も借りるお金も無い場合にとりあえず使えるのがColaboratoryかなと思います。時間的、性能的な制約はありますが個人で使う分には十分かと思います。KerasコードのMNISTが動かせるくらいのマシンパワーはあるようで、下手すると研究室の設備よりもパワーある…。全然関係ないんですけど毎週のAtCoderコンテストではPythonテスト環境として利用してます。

まとめ

 今は社会人1ヶ月を生き残ったウェーイくらいの気持ちで生きてます。1,2週目は涙が溢れて止まらなかったので、精神的にやられてたんだなと思う。でも同僚や上司の方たちは良い人ばかりでとても過ごしやすい。生き方としては今くらいのテンションで、もう少し技術的な要素を増やして行きたい。技術で仕事が出来るともっとテンション上がって楽しそう。

 読んでくれてありがとう!それでは~